えっと……
何だこの光景は……。
トップを争う2つの族のNo.1とNo.2の会話が、トイレって……。
何かこの二人、微妙に波長が似てる。
「ありがとうございました。じゃあ、俺はこれで」
そう言って潤は、恭の横を通り過ぎる。
その瞬間、恭の顔色が一瞬変わった気がしたけど……気のせいかな?
潤の姿は、また人混みの中に消えていった。
少しの間、流れる沈黙。
恭はまだあたしを胸に抱き寄せたまま離さない。
どうしたものか……。
「……恭?あの、そろそろ離し……」
そう言おうとした瞬間、恭があたしを抱き締める腕に力を込める。
「恭っ……!苦しいっ!」
「……俺の心臓の音、聞こえる?」



