恭はあたしの体を守るように自分の胸に引き寄せると、潤を目で威圧する。
「この娘に何か用?」
いつになく黒いオーラを纏った恭の雰囲気。
潤もそれに圧される事なく、黒のオーラを纏う。
さすが鷹牙の副総長と言うべきか、恭にここまで睨まれてもたじろがないのは凄いと思う。
それどころか、潤はそれを真っ向から受けて尚、睨み返している。
……て違う違うっ!
二人の気迫に圧倒されてる場合じゃない!
止めなくちゃ!!
「き、恭っ!!」
名前を呼ぶと、恭はそのままの顔つきで、目だけであたしを確認する。
……う"っ!
ちょっと恐い……
完全ブラック総長モードの恭だ。
「あのね!違うのっ!!えっと……道!道を聞かれてただけっ!!」
「…………道?なんの?」
「うっ……」
道って何だーいっ!!!
いや、こういう時道聞かれてましたくらいしか言えなくない!?
潤が、恭が見てないことを良いことに「もっと上手い言い訳あるでしょ……」て顔であたしを見てくる。
この状況で、そんなもの咄嗟に思いつきませんっ!!
「えっと、あの、えっと……ほら!トイレまでのね!!道!!」



