漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



恭はあたしの体を守るように自分の胸に引き寄せると、潤を目で威圧する。



「この娘に何か用?」



いつになく黒いオーラを纏った恭の雰囲気。


潤もそれに圧される事なく、黒のオーラを纏う。


さすが鷹牙の副総長と言うべきか、恭にここまで睨まれてもたじろがないのは凄いと思う。


それどころか、潤はそれを真っ向から受けて尚、睨み返している。



……て違う違うっ!


二人の気迫に圧倒されてる場合じゃない!


止めなくちゃ!!



「き、恭っ!!」


名前を呼ぶと、恭はそのままの顔つきで、目だけであたしを確認する。


……う"っ!


ちょっと恐い……


完全ブラック総長モードの恭だ。



「あのね!違うのっ!!えっと……道!道を聞かれてただけっ!!」


「…………道?なんの?」


「うっ……」



道って何だーいっ!!!


いや、こういう時道聞かれてましたくらいしか言えなくない!?


潤が、恭が見てないことを良いことに「もっと上手い言い訳あるでしょ……」て顔であたしを見てくる。


この状況で、そんなもの咄嗟に思いつきませんっ!!



「えっと、あの、えっと……ほら!トイレまでのね!!道!!」