漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】



最後に会ったときよりも、その色素の薄いふわふわの髪が伸びた潤は、何だか大人っぽさが増したように感じた。


男の子の成長って早いんだろうな。


この何ヵ月で、少し体格もよくなった気がする。


でも、相変わらずのその綺麗に整った顔立ちは、見るものを惹き付ける魅力がある……


我が弟ながら目が奪われる。




潤はあたしに気付く事なく、人混みの中に消えていく。



やだっ!


見失うっ!!


声を掛けなきゃ!!



体が自然と駆け出しそうになって、はっとする。



あ。

そうだ。


恭に離れないよう言われてるんだった……



恭の方をチラッと確認する。


まだ、さっきの人と話してる。


「…………」


長くなりそう……だよね。