もっと自慢出来るような子だったら良かったのにね。
やっぱり、光輝さんの言う通り車で待ってるべきだったかな……
一人ででも戻ろうかな……と考えていると、恭はあたしの頭をくしゃっと撫でて、あたしの耳元まで少し腰を落とすと、
「後で沢山かまってあげるから、今は我慢してここにいてね?」
と耳元で囁く。
低音でどこか色っぽい声。
恭の息が掛かった所がゾクッとする。
「……っっ!」
赤くなっていくあたしの顔を見て、楽しそうに笑う恭。
こ、こいつっ!
あたしの反応見て楽しんでるんだっ!
悔しい気持ちで頬を膨らませながら、恭の後を着いていくと、恭が誰かを見付けたのか、無意識にあたしの手をほどいてその人に駆け寄っていく。
その人が誰なのかは分からないけど、さっきまでとは違って深刻そうに話し出す二人。
うーん。
さすがにこれは、側に寄るべきじゃないよね?
あたしは、恭達から少し距離を置いた場所で恭達の話が終わるのを待つことにした。



