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「芝山さんお久しぶりです」
「おーっ。恭か!元気に────……」
これで何人目だろう?
恭は、少し歩いては立ち止まり、次々にガラの悪いお兄様方に声を掛けられる。
ど、どんだけ顔が広いんだ……
後ろについていくあたしは、何だか場違いな気持ちになって居心地が悪い。
だけど、恭はそんなあたしを気遣ってか、ずっと手を握っていてくれた。
──ここに居ていいんだよ。
って言うように。
「挨拶回りって、大変そうだね」
「付き合わせてすみません。普段顔を合わせないような人とも、この日だけは会えるので……つい」
「あたしは大丈夫だよ。後ろついていってるだけだしね」
むしろ、あたしなんか連れて挨拶させて申し訳ない……。



