高瀬は少し身体を起こして顔を近づけてきた







チュッと小さなリップ音






すぐに離れる唇





今まで、他の女子ともキスはしなかった





避けてきた





今だって避けれたはずだ





キスされるってわかってて……………







「こうして欲しかった?」





「え………」





「これが私のやり方」






「…………っっ、」





「同じじゃないよ?





中野くんは綺麗だもん





私は汚れてるから」







その表情は前にも見たことがあった





ホテル街で会った時だ





'同じじゃない'それはあの時に俺が'同じだろ'って言った答えだ