蛍と光

そのあまりにも有名な先輩に告白されたことで、まず私は”学校一のモテ男に告白された女子”という称号を手に入れ、それをお断りした事で”何様なんだ”と詮索されるようになった。



そしてその直後、先輩の友人(副会長)に告白されて、また断った事で本格的に有名人と化した。



今では
”学校一のモテ男を振った女と付き合えるのは誰だ”

”それは俺かもしれない”



そういう男の狩りの本能、つまりは潜在意識を目覚めさせたとまで言われている。



でも、そんなもの目覚めさせたつもりは全くないし、正直目覚められても困る。



応えられないんだから。



『万が一、撮られなかったら俺が撮ってやるよ』



「うん。ありがとう」



光は優しい。


噂の事だって追求してこないし、私がモザイクアートの一部になりたいって思っている事を言葉にしなくても分かってくれる。



幼馴染みってすごく楽だ。