『あなたたちが良いんです』
ポーっと顔が赤くなったのを見てヤバイな、って思う。
俺は蛍に負けず劣らず異性の目を引く人種らしいから。
それが分かっているからこそ女子と関わらないようにしていたのに。
はあ。
『ただし条件があります』
「な、何?」
『蛍より声を張って下さい。声が出ない俺にはそれが何よりの応援になるから』
「!!」
「わ、分かった!分かりました!水城くんのために精一杯、頑張ります!!」
そう言って握り拳を作った女子たちは一斉に俺の前に立ち、それはそれは大きな掛け声をかけてくれた。
そのあまりの迫力に観客からの拍手は鳴り止まず、一躍人気者に。
一か八かの勝負だったけど、成功してくれて良かった。
「ありがとう」
その声に振り向くと、そこにいたのは紫の子。
蛍の友達で青木さんと言うらしい。


