蛍と光


ブンブンと山田は頭を縦に振ってるけど、蛍に聞こえないように小さな声で「分かってるだろうな」と威嚇していたのは俺には丸聞こえ。



「ふーん」



多分、蛍にも聞こえてる。


地獄耳だから。



「先生、嘘ついたら先生にもチアの格好させるからね」



「はあ?」



「ねぇ、聞いた?新山先生がチアだって!」

「多分、似合うよね」

「見てみたい」



蛍の大きな声のおかげで新山先生のチア姿が話題をさらっていく。


でもこれにはさすがに応えられないらしく、先生は身体を小さくした。



「つーか、お前、なんだよその格好」



「え?へ、変…?」



「チアガールの格好かと思って来たのになんで男子がチアなんだよ。それにあそこで縮こまって睨んでいる女子はなんだ?雰囲気メチャクチャ悪いぞ?」



新山先生のこういうところ、すげー尊敬するわ。