蛍と光


「山田。席取りご苦労」



「席取りなんかしてねーし!ちゃんと並べよっ」



「あぁ!?お前、俺様を誰だと思ってるんだ?担任様だぞ?」



「お前の生徒になりたくてなったんじゃねーよ!それよりルールは守れ!」



「細かい男だな。だからあいつに相手にされねーんだよ」



「何をー!!」



あー


うるさい。


この二人、非常にうるさい。


まとまっていた考えがまとまらなくなっちゃったじゃねーか。



「それで?山田が愛してやまない青柳はどこにいるんだ?」



愛してやまないのはアンタだろ、って言いたいけど言えない。


ていうかこのテーブル凄いよな。


全員が蛍狙いじゃないか。


そう考えてみるとなんかちょっと気持ち悪い。



「あれ?新山先生?いつの間に?さっきはいなかったですよね?ちゃんと順番守りました?」



そうそう。


蛍は曲がったことが嫌いなんだ。


先生であろうと間違いは間違いと言える子。

それが蛍。



「山田に席取ってて貰った」



「ほんとに?」



「本当だよな、山田」