蛍と光


「それで注文は決まった?とは言ってもパンケーキとエナジードリンクしかないけど」



『本当にそれしかないの?』



「うん。でも光は甘いもの好きでしょ?チョコも生クリームもたっぷりサービスしてあげるから待ってて。長岡くんも山田くんもそれでいい?」



「「お願いします」」



「押忍!」



押忍って…



「超可愛いなぁ。やべーよ、あれ。な、長岡」


「うん。すごい可愛い。でも…あれだけ可愛いと他の子の立場ないよな。あの紫の子位かな。対抗出来てるのは」



なるほど。


男子は無条件で目立つとしても、女子は二人以外あまり目立っていない。



それが蛍の悩みの原因か。


自分のことより他人のことを考える蛍らしい悩みだ。



だから勉強に集中出来なかったんだな。



「お!やってるやってるー!」



男子チアの気持ち悪い応援の合間を縫って入って来たのは、こんな時でも白衣を脱がない新山先生。



そしてなぜか我が物顔で俺たちの席の空いているところに座った。