その隣に出てきた黒髪に紫のメッシュ、紫のハチマキ、紫のメイクの女子は飄々としているけど。
「うわぁ。なんかスゲー!女子の完成度高いなー」
「チアリーダーも面白可愛くていいじゃん!」
それはそうだけど、何があったんだろう。
お祭り好きの蛍があんな顔するなんて。
応援喫茶をやると言っていた時は楽しそうに話していたのに。
「あ!何組か帰ったおかげで順番来た!ほら、早く行こーぜ!」
山田に引っ張られながら席に着くと俺たちに気づいた蛍がやって来た。
「光!来てくれてありがとう!長岡くんも、山田くんも!」
あ。
この笑顔は普通だ。
普段通りの蛍の笑顔。
不安感はない。
「可愛いね、青柳さん」
「美し過ぎて眩しーっす!一緒に写真撮って欲しいっす!」
『…』
長岡も山田も、恥ずかしげもなく、よくそんな事が言えるな。
蛍も照れるなよ。
なんかムカつくから。


