あの日の雪を溶かすように



間違ってただけなんだ


桜は来てた


私の為に、来てくれてた…


ひどい
いまさらこんなの


ひど…


「桜クン…約束守ってたんだな、アリス」



シュウの一言でようやく顔をあげたアリスは
小さな子供が泣きじゃくる寸前のように
眼に涙を一杯に溜めていた。