「君たちは、どうしてここに来た? ここは、この時間滅多に人が来ないんだよ。」 「ああ、夜景見に来たんすよ。 ここの連絡通路から見える夜景。 マジ、キレイだったすから。」 あ〜、と、納得しながら駅員は二階を見上げ、 そうだね、と笑ってみせた。 それから、ゆっくりと近くのベンチに、 白い箱を置いた。