ゆっくり電車に揺られる中 二人の間には沈黙が続いていた 「外、見てみ? 雪が、やばいよ。」 シュウが窓を見つめながら言った。 「…雪、あんまり好きじゃないんだ。」 アリスが白い息を吐きながら続けた。 「あんまり…いい思い出ないから…。」