「葵…?葵ッ!?」 瞬間、 アリスは葵に 飛び付こうとしたが、 交差した両手は ただ虚しく空を切るだけだった。 「葵ッ!!」 意識したわけではないが、 なんとなく、アリスは 上を見上げた。 天井の一部が無くなって、 そこから一筋の 光が差し込んでいた。 「葵ッ!葵ッ!!あおッ…!!」 必死に手を伸ばす。 その手が光に触れた瞬間、 アリスは 夢から覚めた。