あの日の雪を溶かすように

「ガキじゃねぇんだから…
あれ、ゴミの固まりだってよ。」

「え゛」

アリスは相変わらず非情だ。

「はいはい。
雪なんか後で見て。仕事 仕事っ。」

「…先輩の性格ブスっ。」

アリスは雪よりも、
町行く人達を見ていた。

皆して夜空を見上げ、
まるで奇跡が起こったように喜んでいるのが、
ちょっと、ウザいと思っていたから。