一体、何が入っているのか。
封筒には宛名も住所も書かれておらず、私は首を傾げた。

「ねぇ、これ…」

宛名も住所も無いのにどうやって届けたの?
そう尋ねようと顔を上げると、少年の姿は無く、私は暫く呆然とした。

「どこ行っちゃったんだろう。」

あまりに突然の事に私は小さく呟いた。
そして、少年に渡された手紙の封を切って、中身を片手の上に出す。
薄い水色の便箋と白く光る貝殻が姿を現した。
よく見れば、白い貝殻には金色に光る鎖が通してあり、ペンダントになっている。

「綺麗…」

自然と頬が緩む。
私は畳まれた便箋を開き目を通しつつ、店の中に入った。