B「全然分かんねな。」


A「俺達の裏の稼業だよ。」

B「は!?こないだ隣り町まで出て煙草を適当に巻いたのを合法ドラッグだって高校生に売った事かな?

それとも余りに暇で海岸で若い女の子の水着姿をずっと見てたら警察に言うよって言われた事かな?」


A「違うよ。高校生の時にパンツを盗みに行ったのとも違うし車上荒らししたのとも違うよ。

俺達は殺し屋だろう。町長直属の殺し屋じゃないか。」


B「はあ!?あー!!まあ、二回ほど頼まれて海に落としたな。

そんなのこの小さな町では皆やってるぜ。

田山のじいさんだって若い頃には嫁のパンツを匂うよりそっちの仕事で有名だったろう。
だいたい、町長が町議会議員だった頃からの習わしみたいなもんだろう。

あの悪徳町長のお陰で仕事貰ったり多かった訳だからな。」


A「確かに町議会議員も入れたら四十年以上この街を支配してるからな。

しかし、八十代を越えて来年は息子に譲るんだろう。

息子は、クリーンを売りにするからもう仕事はないぞ。

クリーンってかあの息子はビビってるだけだけどな。」


B「良いじゃないか。 血なまぐさくないし町長から貰ったのは三万円だぜ。

確かに漁協のつけを待って貰ったり出来たが、そのくらいで人を殺してはいけないよな。」


A「 何を今頃反省してるんだよ。

俺達の手は既に汚れてるんだよ。

若い女の子の夏のパンツのように汗となんやかんやで汚れてるんだよ。」


B「なんやかんやって何だよ?おりものとかションベンとかウンコか?」


A「お前は下品だよ。

まあ殺し屋だからな。町長直属の殺し屋格好いいな。女王陛下の007みたいな感じだよな。」


B「スケールが違うよ。なんやかんやで汚れてたら嫌なのか?若いんだぞ。」