禁断のプロポーズ

「いや、佐々木に」

「仕事は持って来させませんよ」

「嫌だ」

「駄々っ子ですか」

「クロスワードかなにか買ってくるから、じっとしててください」

「クロスワードも書類も、眺めて、頭使うのは一緒だろうが」

 いや、そりゃまあ、そうなのだが。

 おっと、危うく言いくるめられるところだった、と思いながら、

「だって、絶対、無理するから」
と言うと、

「お前が此処に詰めて見張ってりゃいいだろ。
 秘書なんだから」
と言い出す。

「本当に面倒くさい人ですね〜。

 ちょっと桜さんがくれたお花、活けてきますから」

「凄い花だな」
と言うので、

「葬送の花だそうですよ」
と言ってやった。