禁断のプロポーズ

「……Rh− Bだ。
 未咲、ついて来い」

「救急車に乗ろうって人が、ついて来いとか言いますかね、行きますけど。

 ちなみに私は使えないA型ですよ」
と言うと、智久は何故か笑う。

「ちなみに、夏目さんもAだそうです」

「会長もAだ」

 ついテンションが下がりそうになると、智久が、
「だが、日本にどれだけ、A型の人間が居ると思ってるんだ」
と慰めてくれる。

「そうですね。
 うちの母もA型ですから……」

 エレベーターに乗る直前、廊下に桜が真っ青になって立っているのが見えた。

 うう。
 すみません、桜さん。

 貴女の大好きな人を危険な目に遭わせて。

 エレベーターに乗り込んだ未咲は桜に向かい、頭を下げた。

 そのまま扉が閉まる。