禁断のプロポーズ

 離れた夏目を見つめて、未咲は言った。

「思ったんですが。

 クールそうな貴方がこんなに情熱的なのは、意外と私が妹だからとか」

「……どんな変態だ、俺は」

「いえ、そうじゃなくて。

 いつ終わるかわからない関係だからかな、とか思ったり」
と言うと、

「お前はそうなのか」
と問われる。

「俺がお前の姉貴を死に追いやった人間かもしれなかったり。

 兄だったりするかもしれないから、俺が好きなのか」

「そんなわけないじゃないですか」

 じゃあ、俺もそんなわけないだろう、と流しかけ、夏目は気がついたように言った。

「そういえば、お前、前、好きだったのは、殺し屋だったな。

 やっぱり、そういうのが好きなんだろう」
と言い出す。

「違いますよ。
 あの人は単に怪我してたから、気になったんですよ。

 どうも弱ってる人見ると、気になって気になって」

 声をかけたくなるんです、と言うと、

「お前、看護師とか医者にならなくてよかったな」

 惚れまくりだろう、と言われた。