ガラス越しに手招きをする。
え? という顔をして、桜が来た。
「はい。
なんでしょう?」
部屋の中の異様な雰囲気を感じ取っていたらしい彼女が、不審げな顔で訊いてくる。
「任せた」
と言うと、ええっ? という顔をする。
ぐずぐず言っている未咲のことだとわかったらしい。
いつでもなんでも断らない。
今晩付き合えといっても、わかりました、と言いそうな有能な美人秘書が初めて困った顔をする。
彼女が自分についていることをみんな羨ましがるが、絵に描いたような美人秘書過ぎて、仕事道具のひとつにしか見えないので、彼女には恋心など抱けないのだが。
「もう〜、仕方のない子ね。
ほらっ、来なさいっ」
と言い、桜は幼稚園児を導くように、未咲の手を掴み、外へと連れ出す。
「頼んだぞ」
と言うと、桜は、いつものようにこちらに向き直り、はい、と事務的な挨拶をして、一礼した。
ママのように、未咲の手をしっかりと握ったまま。
え? という顔をして、桜が来た。
「はい。
なんでしょう?」
部屋の中の異様な雰囲気を感じ取っていたらしい彼女が、不審げな顔で訊いてくる。
「任せた」
と言うと、ええっ? という顔をする。
ぐずぐず言っている未咲のことだとわかったらしい。
いつでもなんでも断らない。
今晩付き合えといっても、わかりました、と言いそうな有能な美人秘書が初めて困った顔をする。
彼女が自分についていることをみんな羨ましがるが、絵に描いたような美人秘書過ぎて、仕事道具のひとつにしか見えないので、彼女には恋心など抱けないのだが。
「もう〜、仕方のない子ね。
ほらっ、来なさいっ」
と言い、桜は幼稚園児を導くように、未咲の手を掴み、外へと連れ出す。
「頼んだぞ」
と言うと、桜は、いつものようにこちらに向き直り、はい、と事務的な挨拶をして、一礼した。
ママのように、未咲の手をしっかりと握ったまま。



