禁断のプロポーズ

「そうでした。
 すみません」

「いや、あんたがこだわらないのなら、もうそれでいいんじゃないの?

 こう言っちゃなんだけど、過去にこだわって、目の前の幸せを逃さないようにね」

「でも、課長は……」

 おねえちゃんは自殺じゃないかもって。

 そう言いかけたが、さすがにこの言葉は呑み込んだ。

 別に桜を疑っているわけではないのだが。