「う~、あっつい!!」 ジリジリとした夏の暑さに耐えかねた私は部屋の中で大声で叫んだ。 「仕方ないだろ。夏なんだから」 それに対して、幼なじみの蒼(あお)が呆れたように答える。 夏だからって仕方なくない!! 「あっつい~、プール行きたい~」 ジタバタとこどものように、足をバタつかせて、わがままを言う。 「あ、そう言えば、来週の木曜日、水泳でタイム図るんじゃなかったか?」