私は斎藤さんにここに来るまでの事を話すことにした。

「多分わかってもらえないかもしれないけれど」

斎「信じよう」

そう言われ安心して口を開いた。








「私はこの時代の人間ではありません。」

斎「この時代とは……………」

「私は今から約200年後の未来に生きていました。私はまだ駆け出しの研究者…………
今で言う学者、のようなものです。
私はその学者として働いていました。」

斎「…………」

「そんなある日突然車…………今で言う馬車
の様なものに引かれて死にました」

斎「死んだのか?」

「死にましたよ。それで目を覚ますと天界にいました。そこでまだ寿命があるからと言われてこの時代に来ました」

斎「……………。理解するのに多少不能な点があるが大体はわかった。つまり咲見はこの時代の人間ではないということだな」

「そうですね。」

斎「そうか………………。辛く、なかったのか」

「………いえ別に辛くはありませんでした。
ただ不安は多少ありましたが」

斎「そうか、よく頑張ったと思う」

斎藤さんが褒めてくれた?

ちょっと感動。

「ありがとう  ございます」













私と斎藤さんの距離が少し縮まった。




斎「俺は、お前を敵ではないのかと疑っていた。しかし今日それは間違いだとわかった。」

「そうですか。ではこれからもよろしく、おねがいしますね斎藤さん」

斎「一。」

は?

斎「一でいい。副長を呼び捨てにして俺にはさん付けなど…………。それに同い年だ。
一でいい。」

「斎藤……………一さんって真面目だね。
わかったよ。 一さ・ん。」

斎「さんをつけたら意味がないだろう。」

「だけど、私は貴方のことを尊敬していますので」



一さんは少しだけはにかんだように笑った


























情なんて持ってないと思う。







    










それから私は一さんと2日土方が帰って来るまで楽しく過ごした。















私は一さんに認められた