「飛びおりるの?」 さあ、と思ったところで、誰かの声が聞こえた。 「…え?」 「屋上って、立ち入り禁止なの。知らないの?」 首だけ後ろに向けると、知らない女の子が立っていた。 「…とりあえずこっち側に戻ってきなさい。」 有無を言わせない高圧的な声に、僕は「はい…」と小さく返事をして従ってしまった。