夏祭り*幼馴染を振り向かせたいっ!




「ごめんごめん。
夏祭りに誘ったのは冗談だ、から…」




あ…れ?
どうしてだろ。



なんでこんなにも悲しいんだ。



昴が相手にしてくれないなんていつものことじゃん。




「花?」



私に背を向けてテレビを見ていた昴は、私の様子がおかしくなったのがわかったのか、テレビから視線を外して私の方に振り向こうと動く。




「とにかく夏祭りの話は冗談だからっ!」




気にしないで。と、言って昴が振り向くよりも先にリビングを飛び出す。





「花っ!」





玄関を出ようとしたところで、昴に捕まった。



そして、昴の方に向かされる。