ムッとしながら、声の主を見れば無駄に爽やかな笑みを浮かべる大学生の幼馴染の昴と目が合う。 「それはどういうことですかっ!」 田村花は説明を求めます。と、言って、昴を睨みつける。 「どうもこうも…ねぇ?」 ニヤッと笑った昴に、ムキーッと怒りを露わにすれば、いつの間にいたのかお母さんになだめられた。 それは桜が舞う4月のこと。