ガヤガヤと人が列をなして帰るのを横目で見る。 夏祭り終了の9時。 結局昴は来なかった。 「…あはは」 口から出るのは乾いた笑い声。 きっと昴は私との約束を忘れて呑気に寝てるかもしれない。 その時は怒ってやる。 『何時間も待ってたんだぞっ!』って。