夏祭り*幼馴染を振り向かせたいっ!





「花自身気づいてないと思うけど、あの子知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでるみたい」



「じぁ…」



「そう。今日の出来事次第で花のストレスが爆発して精神が崩壊するか、否かが決まる」




難しそうにつぶやいた少女に、少年は噛みつくように言葉を発する。




「じぁ今から花ちゃんのもとに行かないとっ!」




その言葉に少女は力なく笑う。




「あたしたちじゃ力になれない」





だって現に差し出した手を拒否されてしまったのだから。






ただただその子の待ち人が来るのを願った少年少女。