「花自身気づいてないと思うけど、あの子知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでるみたい」 「じぁ…」 「そう。今日の出来事次第で花のストレスが爆発して精神が崩壊するか、否かが決まる」 難しそうにつぶやいた少女に、少年は噛みつくように言葉を発する。 「じぁ今から花ちゃんのもとに行かないとっ!」 その言葉に少女は力なく笑う。 「あたしたちじゃ力になれない」 だって現に差し出した手を拒否されてしまったのだから。 ただただその子の待ち人が来るのを願った少年少女。