「そういえば今日のみかんはいつにも増して花ちゃんに対してしつこかったね」 ケタケタ笑う茶髪の少年に、みかんと呼ばれた金髪の少女は眉間に皺を寄せる。 「しょうがないじゃない」 「どうして?」 だって。と、口を開いた少女。 「あのまま待ち人が来なかったら花の精神が崩壊する」 「…え、花ちゃんの…?」 その問いに少女はゆっくり頷く。