「ほら、せっかくオシャレしてきたのに私に構ってたら時間の無駄になるよ。
カップルはカップルらしくイチャイチャしながら夏祭り回っておいで!」
立ち上がって、みかんも立たせコウキくんの隣に並べる。
「せっかくの夏祭り楽しまなきゃ損だよ」
二人の背中を押す。
「…わかった。
あたし、コウキと回ってくるけど、花は待ち人が待っても来なかったら電話して」
そしたら三人で回ろう。と、言ってくれたみかんに泣きそうになる。
「じぁ、俺たち行くからねー!
花ちゃんまた後で!」
「何かあったら絶対電話するのよ」
いい?。と、念を押してきたみかんに頷く。
そして、二人は背を向けて人でごった返している中へと歩いて行った。

