ガヤガヤと騒がしい中、私は一人気合十分で待ち合わせ場所にいた。




今日は昴と約束した夏祭りの日。





前日は緊張しすぎて、あまり寝れなかった。



それに楽しみにしすぎて、昴と約束した時間より30分も早く待ち合わせ場所に来ていた。




「変なところないよね…?」




手鏡で自分の姿を確認する。



赤、白、ピンクの牡丹が散りばめられていて、黒をベースにした浴衣。




それに合わせるように、髪型はお団子にした。



手鏡を仕舞い、頬をパンっと叩いて気合をいれる。




絶対昴を振り向かせてやるんだから!










そう意気込んでから30分経った。