「なんで叩くのっ⁉︎」 「なんとなくだ」 理不尽すぎるだろ! ムッとしながら仕返しとばかりに昴に掴まれている腕をペチペチ叩く。 「やっぱお前は泣いてるより笑って方がいいな」 「いやいや私のどこを見て笑ってるように見えるんですかね⁉︎」 「そこは俺のセリフにキュンとくるところだろ!」 「するわけないでしょ!」 目が合うとどちらともなく笑い声が零れる。 昴に可愛い姿見せるためにも、まずは夏祭りで着る浴衣を買わないと。 そう思った7月の中旬。