お隣さんと内緒の恋話


翌朝6時前。

目が覚めた私は しかめっ面で冷蔵庫へ行き麦茶を出し飲む。


「 は~ 効く~」


冷たい麦茶が喉を通りスッとした。

そしてまたベッドへと戻り倒れ込んで2度寝に入る。


……ダメじゃん、起きなきゃ!

そうだよ、葵とカップルになったんだから今日は特別登校日だよ!

寝たら顔が腫れちゃう…



「 …っていうか、私… 葵と付き合おうって話したかな?」

んん?

とりあえず、準備しよ!



2度寝を回避したものの、互いに告白もキスまでした私と葵、彼氏であり彼女であるのは間違いないが、肝心な言葉、自分の彼氏であるという 前提になりうる言葉がない。



付き合うって… 私から言う?

キスまでしたのに言うべき?

でも、誰かに取られたくないよ…



洗面所で歯みがきしながら悶々と考えていると、携帯がメール着信を知らせる。


あ、柚奈かな?

『 おはよう、椿、昼休み会いたい 』


葵… 葵だぁ!メールくれた…

昼休み、もちろんです、会いますっ


私は葵に 私も会いたいと返事を返した。

歯みがき粉が垂れそうになるが、慌てて洗面所に戻ると しつこく歯みがきし、洗顔もメレンゲのように必死に泡立てた。



朝から忙しいわ、私…

ニキビは~ ない!

ムダ毛は~ ないですっ!

今日は学校で キス… しちゃったりするのかなぁ…

いや!私バカ~