葵が自宅に帰ると、私は今さらドキドキが増して 部屋の真ん中で座り込んだ。
ヤバい… ドキドキ止まんないっ
葵でいっぱい いっぱいになってる!
私… 葵と…… ダメ、鼻血でそ…
そこに携帯が鳴り出した。
葵かと思い慌てて出る。
「 もしもしっ!」
『 椿か、夕飯食べにおいで 』
おばぁちゃん…
「 わ、わかった。行くね 」
紛らわしいから!
携帯片手に 私は自宅を出て おばぁちゃん宅へと行く。
は~ 葵は先生、じゃない雅くんがいるから夜は一緒に食べないよね…
キスした後って、どんな顔してればいいのかな…
うぅ~ 思い出しちゃうっ
ほんとにキスしたんだなぁ…
って、私 こだわりすぎ!!
私は一人 葵とのキスを思い出しながら おばぁちゃん宅へに行き 夕飯をごちそうになる。
まだ6時なんですけど…
その頃 雅と葵は自宅にいた。
雅は夕飯をどうしようかと葵に話しかけるが無視している。
「 葵~ なんで無視? なぁ、夕飯何食べたい?」
「 黙れ 」
「 葵~ 何 怒ってんだ?しかも その前髪はなんだ、ピンクのゴム… 」
「 うるさい、バカ兄貴!」
葵は 表向きは雅に対してムッとしていた。
理由は椿といい雰囲気のところで邪魔するから。
内心では椿とのキスにドキドキし、嬉しさをこらえていた。

