お隣さんと内緒の恋話


自宅に入ってすぐ、葵がため息つく。


「 葵、なんか飲む?」

「 ああ… いや、いいよ 」

「 そう?」


今からどうしょうかな…


「 椿、カーテンつけようか 」


あ、カーテンまだだった!


「 うん、お願いします!」


葵に言われてカーテンを手にして部屋の窓からカーテンをつけてもらう。

カーテンをつける葵と、葵の手元を見ていたら自分にも出来ると思い寝室へと 付けに行く。


「 椿、俺がやるから待ってろ 」

「 うん、大丈夫だよ」


ちょいちょい引っ掻けるだけだもん、これくらい私にも出来るって~


気分よく、 ベッドを足場にしてカーテンを広げレールにフックをかける。


んん?あれ…

おかしい!なんで… 届かない~


足場のベッドには 当たり前に布団がある。

その分 爪先立ちには安定感なく数センチ先には届かない。


も~ 何よ、これっ!


「 椿、何やってんだ?」

「 何って、カーテンつけてるの 」

「 つけれてないよな?」


うっ… そうだけど!がんばってんの!


葵が手助けしてくれるのを密かに待っている私。

でも、一向に葵の手助けはこないためチラリと背後にいる葵を見る。


「 手伝ってほしい?」

「 ん、別に 」


手伝ってよ~ 何も言わずに!