翌日、豆電気をつけたまま寝てしまっていた。

目が覚めた時には お腹がグゥグゥなっていた。


「 お腹すいた… 」



食べたくないのに お腹減るし…

辛くて悲しくてたまんないのに寝ちゃったし…

なんなの私…



「 あ!パン… 昨日買った、いや買ってもらったパンがなぁいっ 」


嘘でしょ…

私のパンが、ない~


トホホな気分のまま、お茶漬けをすする私。

雅との事でパンの存在を忘れていた。

同時に雅とのやりとりを思いだしてしまい、一人項垂れる。



あ~… ああ~… ダメだぁ、学校行けない~

葵に会っちゃうよ? 雅くんにもだよ?

どうすんの、私っ!



携帯を見れば、葵から入っていた 学校で会おうとのメール。


「 同じクラスだし… 先生だし… 」


とりあえず、仮病はダメ、行くしかないっ


気合いを入れて自宅を出ると、ドアノブに袋が下げてあった。


「 あ… これ、昨日のパンだ 」



もしかして 雅くんが…


ありがとう… 内心 思い、パンを2つ持ち早い登校をする。


複雑な思いを抱えて、一番乗りの教室に着いて 葵の机のそばに立つ。



「 葵… 」


ごめんね…