お隣さんと内緒の恋話


葵の喝入れに 雅と彼女が驚いて私たちの方を見た。


「 葵… 織原… なんだ 葵 織原のとこにいたのか 」


な… なんて 兄貴らしくない言葉なの… 


「 葵くんの彼女?」


雅の彼女が私を見て 聞いてきた。

私から見て その彼女は特別に見えない。


「 違う!俺とは別に何でもないっ」


あ… なんか否定されるとちょっと傷つくよ?

だって、さっきは…


「 なんだ、お前ら付き合ってないのか 」


葵… 私にキス、しようとしてたのに…

違うけど 否定されるのは辛いな…


「 雅、引っ越し早々やめろ!じゃないと… 」


え、なに?


「 わかったよ、怒るな 葵… 悪かった 」


あれ… 素直。

上山先生って、葵には弱い?

それにしても あの彼女… 先生と似合ってないなぁ

派手すぎるような、服のせいかなぁ

ピチピチしすぎ。

葵は どんなタイプが好きかなぁ?

って、別にいいじゃん、どんなタイプでも!



「 織原、悪かったな。葵のこと 助かった、明日は引っ越し手伝うから 」

「 いえ、楽しかったから。じゃあ 私はこれで… 葵、またね?」

「 椿… 明日な 」


葵…

またね。