柚奈が壮真に抱きつき、それに対して驚いた壮真。
壮真が柚奈にゆっくり抱きしめ返すと、柚奈が口開く。
「 壮真… 好き。今すぐじゃなくていい、私とやり直して… 戻ってきてよ 」
「 柚… 俺、加純と話すから、待ってて 」
束縛の度合いにもよるが、恋にはつきもの。
葵宅にいる私と葵は 柚奈と壮真の会話が聞こえず 気が気でない。
「 二人とも大丈夫かなぁ 何話てんだろね? ケンカになってないかなぁ… 」
あーっ、気になる!
心配… 揉めてたらどうしよう!
だって、壮真には加純って彼女がいるわけだし…
「 椿、そう心配すんな。玉木は 意外としっかり者だと思うし 」
そうだよ、しっかりさんだけど…
何するかわかんないとこあるから、突っ走るって言うか…
「 あ、窓閉めようか、冷えすぎちゃう 」
「 椿がいるから冷えないよ 」
葵… ったら もう!!
どんだけ私に鼻血出させたいわけ~
葵は私を抱きしめてくれた。
毛布の暖かさより、葵の暖かさで トロけそうな私。
窓を閉めて 毛布で二人重なりながらリビングに行く。
雅くん、まだ帰ってこないな…
柚奈からも連絡ないし、ほんと大丈夫かなぁ
「 椿、ココアいる?」
あ、ほら、優しいっ
「 うん!ほしい。あ、私が作ろうか?」
「 や、いいよ、俺やるから 」
え~ ココアくらい 私も出来るのに。
ひょっとして料理全般に信用ない?

