お隣さんと内緒の恋話


柚奈がお風呂中、柚奈のカバンから着信音が聞こえる。


電話…? メールかな?

壮真から返事きたんだ… ん、見たいけど 気になるけど 我慢っ


「 …はあ、ほっくほく~ 暖まったぁ 」

「 柚奈… 携帯鳴ってたよ 」



お風呂から出てきた柚奈に言うと、柚奈の視線と共に私の視線もカバンに向く。

壮真からの返事だとわかるせいか、すぐに見ようとしない。



もし、壮真の返事がダメだったら…

でも柚奈だし、会うって言うかも。


「 見ないの? 」

「 見るよ… でも 見るの怖い…」


そうだよね、返事を待つって怖いよね…


しばらく戸惑っていた柚奈が意を決して携帯を手にして 深呼吸する。

妙な緊張感が私にも伝わりドキドキする。



「 ……椿、あのさ 」


な、なに? ダメ? ダメなの?


「 柚… 」

「 見て!椿が見てよ!はいっ 」


へ… 私っ!?


私に携帯を押しつける柚奈に、手にした携帯。


「 なんで私が!もう…」


怖くて見られなかった柚奈に変わり、私がメールを開く。


あ…… 嘘、ほんとなの、これ…


メールの文面を読んでいると、柚奈が私の顔色を見る。


「 椿~ 壮真何だって?」

「 会うって!」

「 嘘… やったぁ!!ごまかしてないよね?ほんとに壮真からだよね? 」

「 うん、ほんとだって、見てよ!」


携帯画面を柚奈に見せ近づくと 照れをごまかすが 嬉しそうに笑みを見せた。


あ~ 焦ったぁ…

もしダメだったどうしようかと思ったよ。


でも、柚奈… 会って何を言うつもり?