夜、時間は8時…
後片付けも終わり、結局 ご飯は食べなかった。
「 夜食に私がおにぎりでも作るよ!」
「 や、それはいいよ、私が作ってあげる!ほら 私 泊まるしさ、ね! 」
「 え~ いいけど 」
慌てて自分が作ると言う柚奈。
それはそれでいいかと、柚奈に任せる事にした。
そして、柚奈が言った事… 壮真を奪い返したいと。
別れて数日、柚奈の心が揺れ動いたが、壮真を無理に忘れようとした反動なのか。
結局のところ、気持ちは始めに舞い戻った。
柚奈に先にお風呂にと言うと、あとでいいと言う。
「 椿ん家なんだから 先に入りなよ~ 覗かないから 」
「 じゃあ、一緒に入っちゃう?」
なんて、冗談。
「 え~ 椿 落ち込むんじゃない?私のがね、ね?」
何が?と首を傾げていると、柚奈が胸に手をあて微笑む。
あっ!
「 柚奈、ひど… どうせ ないもーんだ!」
なにさ! これでも葵はいいって絶対言うもんねっ
私は先に浴室へと入るが 長湯はせず すぐに出て柚奈にも入るよう促した。
柚奈が浴室へと入る直前、柚奈が言った。
「 私さ、壮真にメールしたよ。会いたいから時間作ってって… じゃ、入るね 」
はい!?
「 うん…ゆっくりして… 」
ちょっと、ちょっと~ 壮真にメールって どう言うことよ…
恋愛禁止って言ったのは 壮真も含めてのつもりだったのに…
なんでこうなるの!
また 頭痛いよ…
「 葵、私の頭じゃ 脳ミソがひねくり回ってるよ… 」
葵ならどうするかな?
でも男だから 微妙な女心はわかんないだろうなぁ
柚奈がお風呂に入っている間、一人悶々とし考え込んでいた。

