お隣さんと内緒の恋話


困りながらも布団の中でいつしか寝てしまい、翌朝 7時前に目を覚ました。

こんな朝早い時間にもかかわらず、早起きの おばあちゃんから電話がくる。


「 …おはよ、おばあちゃん 早いね~ 」

『 何が早いの、玄関ドアに湯タンポを袋に入れて 引っかけてあるから 使いなさいな 』


おばあちゃん 最高。


「 ありがとう、毎日使うから!」

『 あとね、おばあちゃん来週 旅行に行くんだよ、椿、ちゃんと自炊しなきゃダメだよ 』


旅行って… 老人会のかな?

老後の楽しみってやつね。


「 わかりました!しっかりやるから 大丈夫、楽しんできて。あ、お土産ね?」


電話を切って、エアコンをつけて部屋を温める。

キッチンに行き、緑茶を温め飲みながらついでに朝ごはんを お茶漬けにする。


風邪予防に梅干し~ あとは… 卵焼こうかな。


土曜の朝の ゆったりした時間。


「 なんでテレビないかな~ 音がないって寂しいよ 」


パパに頼もうかな…

テレビほしいなぁ…


午前中は 何をすることもなく、ダラけていた。

携帯ゲームのアプリを取り やっているうちにのめり込む。

意外と一人で楽しんだあと することが時になくなり、キッチンへ行くと お昼をどうしようかと悩む。

自炊をする約束した手前、すぐにサボるわけにはいかない。


冷蔵庫を見ながら 何が作れるか悩む。


携帯で料理を調べてみるが、何かと足らない物があったりして作れない。


「 料理が出来ないって、すごく嫌っ 何作ればいいの~」


どうせなら 葵が作ってくれた オムライスくらいは 作りたいけど…

あんな 美味しく出来ないよ…


ああ、私 不器用~