お隣さんと内緒の恋話


葵からのメールの後、ママからもメールが入った。

エアコンを使うときには 加湿器がわりに 濡れタオルを部屋に干しておきなさい、と。


「 タオルねぇ どうせなら 可愛い加湿器 買ってほしいな~ 」



そんな事を思いながら タオルを濡らしてハンガーをカーテンレールに下げる。

早めに寝ようと リビングなど電気を消して ベッドに入ると、またメールが入る。



ん~… みんな 私が好きなんだね。


「 あれ、香伊羅だ。…えっ、ええ~ 」


内容は、圭都をちょっと気に入ったという事と、彼女はいるのかと聞いてきた。


香伊羅、光國くんは?

葵も言ってたくらいだから、光國くんラブじゃなかったの!?



私は香伊羅に確かめようと 電話する。


「 あ、私!あのさ、メール見たけど…」

『 あ~ 市橋 圭都くんさ、彼女はいる?柚奈を助けたのカッコよくて なんか 気になってさぁ、聞いてみたの 』



あ、そういうわけね…



「 彼女はいないよ、でも 壮真みたいな感じで束縛嫌いらしい 」

『 それなら大丈夫~ 私 束縛しないから 』


ん? あれ…?


「 香伊羅さぁ 光國くん好きなんじゃ…」

『 光國くん?まさか~ この前一緒にいたから?
誤解だよ、なんか 男子と一緒にいるとこ見られて 恥ずかしくてさ、それだけ 』


それだけ… ああ、そうなんだ、違うの…

ヤバい! マズい! トライアングル!


『 椿、今度 彼のメアド教えて 』


ピンチ~!


「 うん、聞いてみるよ。じゃあ またね 」


香伊羅との電話を終えると、枕に突っ伏した。


どうすんの、どうすんの、どうすんのー!

柚奈に… 香伊羅もなんてぇ


「 誰かぁ~ ヘルプ… 」


束縛してしまう柚奈と、束縛しないという香伊羅。

二人が圭都を取り合う図が想像できない。



困ったぁ~…