渋滞でなかなか進まない車の中で、助手席に座る圭都と雅が何やら話をしている。
雪の静けさは意外と暖かく感じる。
柚奈… ちゃんと家に着いたかなぁ
諦めちゃうのかなぁ 圭都くんのこと。
友達ならってのも ある意味 始まりだし いいけど 恋になるかなぁ
特に 圭都くんが。
「 …んん、寒っ 」
ブルッと体が寒気を感じた。
「 兄貴、暖房 温度上げて 」
「 ありがと、葵 」
「 帰ったら すぐ寝ろよ、風邪ひいたかもしんねぇし 」
葵… 心配してくれるんだ~
それだけで治るよ。
「 おい、椿~ 雪ん中 外にいたからだぞ 」
「 誰のせいでよ、誰のっ!」
「 はあ?俺がなんだよ!」
「 別に~」
ったく あんたが柚奈を… 柚奈もなんで 圭都くんに一目惚れ?
わかんないわぁ~
私は幸運にも葵と気持ちが同じで毎日恋してる。
雪は 時間が経たないと、積もらない。
手に触れては溶けて消えていく。
恋は反対に触れて、温もりと気持ちを感じて熱を持つ。
柚奈の恋も消えないでほしいと思う。
「 ねぇ 圭都くん、あんたが柚奈に友達ならって言ったんだから 男に二言はないよね?」
「 あのなぁ 俺が嘘つく奴に見えるか?」
見える!…って言わない事にする。
「 葵、今度 遊び行こうぜ!」
圭都が葵を誘い、葵は私の顔を見る。
すぐに返事をしない葵に、私に遠慮してるんじゃないかと思った。
「 葵、行くときは楽しんでね 」
「 ん~…」
「 ん~ってなんだよ、葵!」
葵にフラれてんじゃん。
ざまーみろってね。

