雅がファミレスに到着したのは40分後。
「 雅くんだ!来たね 」
「 無事 来たな 」
店内に イケメンな笑みを店員に振り撒き私たちの席にきた。
いちいち 店員に笑わなくてもねぇ
あんなんだから葵が困るんだよ…
「 雅先生!」
「 …あれ、もしかして~ …誰だった?」
ちょっと~ あり得ないでしょ!
忘れちゃったの!
「 兄貴、教え子の弟で 俺が習ってた少林…」
「 ああ!わかった、わかった、思い出した~ 」
そう言いながら 雅は完全に教え子の名前を忘れていた。
呆れる私たちに笑ってごまかす雅は 圭都も送るから行こうと言った。
「 雅くん 具合は?」
「 椿ちゃん、ありがとな、色々と。熱はないし抗生剤飲んでるから治った 」
「 治ってないから 」
「 そう言うなって。帰ろうか、雪ひどいから 当分 密室だけど 」
意味わかんないわ…
なに、密室って… 車じゃん。
やっぱ当分 治らないだろうね。
ファミレスを出てから雅の車に乗って走り出すが車はなかなか進まない。
「 雅先生、今 恋人いる?」
なに聞いてんだか。
「 恋人かぁ いないな。うちの学校の女子たちが泣くからね 」
ははん、よく自分で言えるわ!
「 モテてんだな、雅先生、さすが!」
なにが さすが!よ…
わかってないんだから。
「 圭都くん、雅くんは ほんとは違うよ?」
「 こーら、椿ちゃん… 可愛いお口はチャックしなさい 」
うえぇっ…
お口チャックって、嫌っ!!

