やっぱり帰ると言う柚奈を無理に引き止めてもダメだと、私は柚奈をバス停まで送った。
「 風邪ひかないでよ?」
「 上山先生みたいに?ありがと、椿 」
バスに乗った柚奈を見送って、雪の中ファミレスまで戻る。
積もるかなぁ…
帰りは葵とバスだな。
それにしても 寒いっ
ファミレスに戻ると 葵と圭都を見ると 何か話しているようだった。
「 葵、柚奈 バスに乗ったよ 」
「 頭濡れてる、なんか飲むか?」
ん~… そうしようかな、外にいたから寒い。
「 じゃあ ココアにしようかな 」
寒気がする… 風邪だけは勘弁だよ~
頼んだココアを飲みながら ホッとする。
視線を感じて 葵と圭都を見るが、葵は携帯を触っていた。
「 もしかして 私の事 見てる?」
「 柚奈だっけ、大丈夫か?」
あ、一応 気にはなるんだ…
「 大丈夫だけど、なんで?」
「 あんな事言われたの初めてだよ 」
だろうね、私も初めて聞いたし。
しかも柚奈が言うんだもん、ビックリだよ。
「 圭都くんは 柚奈が嫌い?」
そんなわけないと思うけど…
「 嫌いも好きもない、朝会ったばっかだぞ?ないだろ 」
わかるよ、わかるけど… 柚奈は…
どうしたらいいの?
柚奈の気持ちなのに勝手に言えないよ。
柚奈に対して気持ちのない圭都、聞いていて モヤモヤする。
「 椿、雅が迎えに来るって 」
「 えっ 熱は?」
「 外に出たいんだろ、しつこいから来てもらうよ 」
頷く私に、圭都は少し黙って私を見る。
「 友達なら、いいよ。柚奈と 」
圭都くん…
私はそれを聞いて思った。
一歩前進だよ、柚奈。

