一目惚れを信じるか否か…
それは人それぞれだと思う。
「 一目惚れって、なんでまた?」
「 私… たぶん、ううん 間違いなく あの時 ドキドキしたの… すっごく ドキドキした…」
ん、だから 何に?
「 一目惚れに?ドキドキ?」
「 ほんと鈍感… 圭都くんに!わかる?圭都くんに一目惚れしちゃったの 」
へ?
圭都くんに、柚奈が… 一目惚れ?
「 ええ!? ないしっ まさかでしょ!なんで圭都くんよ、いつよ、今さっき!?」
私は驚きのあまり柚奈にこれでもかと顔を近づけ聞いた。
「 ちょ、椿… 近いよっ 」
だって… 嘘でしょ、柚奈が圭都くんに一目惚れなんて 信じらんないもん。
「 さっき… 助けてくれたの、カラオケから帰ろうとした時にね、あっという間だった。
相手を簡単に倒しちゃって… 少林寺習ってたら 出来るよねぇ カッコ良かったなぁ 」
そう話す柚奈の気持ちはわかったが、私には腑に落ちない点があった。
一目惚れしたと自分で自覚あるのに、なぜ、遠回しな言い方に あんな風に付き合ってと言ったのか。
「 柚奈、壮真のこと引き出して 圭都くんに付き合ってって おかしくない?」
「 だって、一目惚れしたから付き合ってなんて言えないよ…
私が壮真を束縛したから別れたんだよ、それがあるのに いきなりは無理だよ…
圭都くんだって 壮真と同じだしね 」
束縛は嫌いか…
誰でもそうかもしれないけど、柚奈が初めて付き合って、束縛が原因なら 圭都に言った事は 納得できる。
でも…
「 好きなんだったら、ストレートがいんじゃない?
圭都くんは まだ 会ったばかりだし 柚奈に気持ちはないかもしんないよ?
でもさ、素直が一番じゃない?」
偉そうな事は言えない、それでも 誰かを好きだという気持ちを応援したい。
柚奈、がんばれ。
「 椿… 私 やっぱり言えない。 なんか、自分でも わかんないや… 」
なんでよ~

