柚奈は壮真と付き合って別れた原因が 柚奈の束縛だった。
圭都が言った事は、柚奈にとって壮真に また言われたようなもの。
加寿也を思った間は壮真を忘れていたはず。
それが、圭都の言葉によってぶり返した。
柚奈…
睨むように圭都を見る柚奈に私は緊張した。
壮真と同じように思う男が柚奈の目の前にいる。
この二人… 犬猿の仲になりそうだな。
「 …束縛がダメなら どうすればいいって言うの?
好きだから気になるし、でも連絡ないからしちゃうし、返事くれないと不安だし、その不安を取り除いてくれないのに束縛するなって おかしいよ!」
圭都に怒りをぶつけた柚奈に、私も葵も驚き見ているしかなかった。
目に涙を潤ませる柚奈を、圭都は黙っていたが 肘をついて柚奈を見る。
「 あんたさ、それが原因でフラれたんだ?」
いやぁっ なんて事を!!
ズバッと言っちゃった…
「 そうよ!理解できないままキッパリ、フラれたわ、文句ある!」
あれ、柚奈? 開き直った?
「 あんたは… 私をフッた奴と同じ。守りたい人もいないのに 彼女もいないのに言うだけ立派よね、最悪!それに寂しい奴!」
柚奈?
言ってる事が ちょっと…
「 で、何が言いたいわけ?」
そう聞く圭都に柚奈は立ち上がり、テーブルにバンッとついて言った。
「 私と、付き合って!」
は?
「 は? あんた 何言って… 」
「 ちょ… ちょっと、柚奈?いきなり何…」
「 椿は黙って!ついでに上山くんも何も言わないで! 市橋 圭都に言ってんのっ 」
はあ!?
柚奈の突飛な申し出に 理解不能な私。
葵と顔を見合わせ困惑し、戸惑ってしまう。
柚奈の言い出した事に 圭都は唖然としている。
「 あんたが アイツと同じなら… 克服したいの、だから 私を好きじゃない相手なら 尚 けっこう!恋人ごっこしてよ、私と 」
頭が… 私がおかしいのか、柚奈がおかしいのか?

